飲酒欲

臨月の妊婦、古市ですどうも。まぁ、もう古市じゃなくて森田ですけど。どうも。

今日は散歩に行ってきました。なんかちゃんと動いていたら早く生まれるし、安産になるらしいです。ずっと陣痛来ないと帝王切開するしかなくなるみたいで。散歩に行って、中学時代の友達に会って、しゃべって、梨もらってきました。梨最高。梨と柿大好き。秋大好き。でももうすこしゆっくり来てくれてもいいんじゃないかな、と思ってはいます。ちょっと急に寒くなりすぎたんじゃないの?



いつもの居酒屋で私と彼はいつものように二人で飲んでいた。大学3年生にもなって、未だに恋人ができないのはお互いこんなことしていることが少なからず原因の1つであるということは理解しているのだけど、なんだかんだ落ち着くし、やめられない。でも、私たちが付き合うということはない。そういうんじゃない、そういんじゃないのだ。
「だからさ、荒尾の講義ホント無理なんだけど。」
「まぁ、俺もあんまりついていけてないよ。」
グラスをくるくる回しながら、今日の講義について話す。荒尾というのは英語の女教師だ。英語の授業は色々とあるが、荒尾が担当しているのはビジネス英会話というもので、それはそれは必要無さそうなグローバルなイングリッシュを教えてくれる。私には呪文にしか聞こえないけれど、彼はそれなりに優秀だ。どこに就職する気なんだか。
「あー捨てようかなー。別に言語足りないわけじゃないし。」
「また捨てんのかよ。始まったばっかならまだしもさ、もう半分以上おわってんのに?もったいなくね?」
「んーなんかね、これ以上真面目にとるのも癪に障るっていうか、なんて言うか。」
「なんだそれ。」
彼は笑ってつくね串に手をのばす。
荒尾がそこまでキライなわけでもない。正直、ちんぷんかんぷんってわけでもないし、プリントもしっかりとってるし、テスト対策さえすれば落とす単位ではない。だが、ダメなのだ。あの講義をとったら、私のプライドがネジ曲がってしまう。いや、ネジ曲がったプライドがまっすぐになる、というか。
私はどこか斜に構えている。それは自分でも理解している。真面目にしようと思ったらできるし、みんなと合わせようと思ったら合わせられる。反吐の出るくらい退屈な恋話や、キラキラした洋服や、休みの日のランチも、しようとおもえばできる。だけど、したくないのだ。そうなりたくないのだ。きっとまだ子どもなのだろう。
私と彼の飲み会は、きっともうすぐ開催されなくなる。彼に彼女ができそうなのだ。そうなると、さすがに二人っきりでご飯なんてできない。彼がいいといっても、彼女がなんというかわからないし、私も気持ちいいものではない。荒尾先生の授業でいつも隣にいるあの女。先生に当てられてもスラスラと英語をしゃべる、あの女。鼻にかけない感じがまた気に食わない。わかっているのだ、彼女と彼はお互いに好意を持ち合っている。見て分かるのだ。
「ね、あの子とどこまでいってんの?」
「なんだよ、いきなり。」
あ、今にやけたな。黙っているとのろけが始まりそうだから、腹がたって焼酎を追加してやった。今日はこいつにおごらせよう。
きっと彼は、1か月後には彼女の家で手料理を振舞われているのだろう。彼女はたしか地方から来た子で、一人暮らしをしているらしいから。私だって一人暮らしだけど、料理はてんでだめだし、そもそも人を呼べるほど部屋が片付いていない。彼はきっと料理はおいしかっただの、テストは彼女がついてるから余裕だなどと抜かすのだろう。いいのだ。私はひとりでだってできる。だけど、そんな話聞いたら絶対どこかで自分と彼女を比べてしまうだろう。劣等感を感じずには居られないだろう。彼女のことを絶対好きになれないだろう。
やっぱり、あの授業は捨ててしまおう。別に単位が足りないわけじゃないのだ。ちょっと会わないだけなのだ。



なんか、なにが言いたいのかわからなくなったけど。とりあえず、自分にできないことができることを自慢しない人は逆に腹が立つっんじゃないかってことで。なんかやっぱあんまわかんないな。女子大だからか?女の汚い部分見てないきがするんですよね。男の前に立って、色目使っている女ほど醜いものはないですよね。


それでは、次は「最近あった笑った話」で。ごきげんようみたいだな。サイコロトーク。